屋根裏部屋でホコリをかぶっていた本を引っ張り出して来ました。ちょっと気になった部分だけを取り出して「個人の感想」を書いてます。
[1561]  [1560]  [1559]  [1558]  [1557]  [1556]  [1555
手白香さまが遠藤みどりの研究テーマを引用されているので、読んで来ました。

そこで私が気になったのは(実際にはへ?)、手白香さまが引用された後の部分ですね。

「現在は、天皇のキサキや後宮制度に関心をもっています。キサキや後宮というと、女同士の愛憎渦巻く世界というのが一般的なイメージでしょうが、天皇の世襲継承を支えた、天皇制の根幹を担うシステムであったのではないかと考えています。」

天皇の世襲継承を支えた?
天皇制の根幹を担うシステム?

キコが飛びつきそうなテーマではないかw
こりゃぁ、私の肝臓と一緒で「これからも継続的に〝要観察〟」ですなぁw

http://www.li.ocha.ac.jp/ug/hum/history/teacher/endo/endo.html

彼女の著作

『日本古代の女帝と譲位』 (塙書房、2015年)
「皇后制の成立と持統王権」 (『キリスト教文化研究所年報』第48号、2015年)
「天武皇子の年齢順について」 (『国史談話会雑誌』第56号、2015年)
「六~七世紀の王権構造」 (『歴史評論』第809号、2017年)
「采女・兵衛貢進制度の一考察―辺境の采女・兵衛を手がかりに―」 (熊谷公男編『古代東北の地域像と城柵』高志書院、2019年)
「日本古代後宮制度の再編過程」 (『日本史研究』第687号、2019年)

ゼミ概要
2020年4月1日更新
学部ゼミでは『令義解』を読んでいきます。『令義解』は平安時代に編纂された、養老令の政府公式の注釈書です。
「律令」というのは、古代日本の法律です。701年に制定された大宝律令が有名ですが、もともとは中国の隋・唐時代につくられたもので、当時の日本の実態に合うよう改変しながら導入されました。日本の古代国家の基礎となるもので、古代史研究を行ううえでも必須の史料です。
ゼミでは、履修者全員に担当箇所を割り当て、各担当者は割り当てられた範囲全体を読み下し、条文の内容を理解するために必要な語句や事項について調べたことを発表してもらいます。そのうえで、参加者全員で討論し、各条文の理解を深めたいと思っています。
法律というと少しとっつきにくい印象があるかもしれませんが、現代社会においても、わたしたちの日々の生活はさまざまな法律に則って行われています。もちろん実態とそぐわない面があることも事実ですが、法律が社会の大まかな枠組みをつくっているのは間違いありません。古代という1000年以上昔の社会について研究を始めるにあたって、律令という体系的な史料を読み込むことで、古代社会のあり方や、人々の考え方などの枠組みを理解することが、まず必要なのではないかと考えています。

へぇ、令義解ねぇ。
養老令の注釈書には令集解ってのもあるそうですが。

令集解
※『養老令』の注釈書。 30巻,のちに改編されて 50巻 (現存 35巻) 。平安時代前期の法律学者惟宗直本著。9世紀中頃の成立。まず令の条文を掲げ,次に清原夏野らが天皇の命を奉じて編んだ官撰の注釈書『令義解』の注を引き,その下に奈良時代から平安時代初期にかけての法律学者の説や政府文書,和漢の典籍を引用して解釈を施す。令条の趣旨と現実の事情が異なっている場合に言及している点もあり重要。引用文献のなかには,散逸した『大宝令』の注釈書もあるため,『大宝令』の復元にも役立つ。直本には『養老律』の注釈書『律集解』もあるが,ともに直本個人の学問的注釈であり,法的拘束力がない点,『令義解』とは異なる。

政府公式w上意下達の方ですね。

その他、彼女の経歴

2020年4月 - 現在お茶の水女子大学 助教 
2013年4月 - 現在宮城学院女子大学 キリスト教文化研究所 客員研究員 
2017年4月 - 2020年3月日本学術振興会 特別研究員RPD 
2015年9月 - 2019年10月福井工業高等専門学校 非常勤講師 
2018年4月 - 2019年3月東北学院大学 非常勤講師 
2013年4月 - 2016年9月日本学術振興会(受入研究機関:宮城学院女子大学) 特別研究員(PD) 
2011年8月 - 2013年3月東北大学大学院文学研究科 専門研究員 
2011年4月 - 2013年3月宮城県公文書館 公文書等専門調査員 

お茶女大・・日本学術振興会かぁ・・・

https://researchmap.jp/mdr

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では、学習院大学史学科古代史の先生の紹介文をみてみましょう。
私なら絶対こっちだな、おもしろそうなんだもの。

鐘江 宏之 教授
KANEGAE, Hiroyuki
日本古代史
専門の分野としては、日本古代史(飛鳥・奈良・平安時代)を研究しています。人々の生きた営みや地方社会のあり方に関心があり、さまざまな政治事件の展開の背景にある人々の生活やものの考え方の実際を研究することを通して、その事件や文化的な営みの持つ意味を深く理解していこうと考えています。
 歴史書や命令下達の法令、さらに貴族の日記などは、よく知られたできごとの展開がわかるという点で重要なのですが、もっと人々の日常がわかるような史料のほうに、どちらかというと関心を持っています。行政組織の末端で作られる登録台帳や会計報告のような古文書、さらには日常の呼び出し命令を伝える文書などを通して、そこからわかる役人と民衆の接点がおもしろくて、古代の人々の生きた世界をできるだけ知りたいと思いながら、研究を進めています。
 人々の日常を物語る史料として、出土文字資料(木簡・漆紙文書・墨書土器)の研究にも力を入れてきました。出土文字資料のおもしろいところは、2007年に刊行した『地下から出土した文字』にも書きましたが、歴史書や律令といった伝えられた書物ではわからない、人々の実態がなまなましく見えてくる点です。1点1点の史料は小さく断片的ですが、そうしたものを丹念に積み上げていって見えてくるのが、当時の大きなできごとの背景となっている社会の仕組みであったり、文化や人々の信仰の広がりであったりするのです。

いやぁ、今上陛下もゼミではよくフィールドワークに出られたことを書いておられましたが、学習院史学科って伝統的実証主義の匂ひがプンプンしますなー。
>行政組織の末端で作られる登録台帳や会計報告のような古文書、さらには日常の呼び出し命令を伝える文書などを通して、そこからわかる役人と民衆の接点がおもしろくて、

呼び出し命令だってw

文書の他、庶民の生活を彷彿とさせる木簡なんか出てきているんですよね。
正倉院で水につけられて保管されてるのを見ましたよ。

敬宮さま、どんなテーマを見つけられるのかな?(学習院大学へご入学されたことを改めてお喜び申し上げます)

わくわくしますね。

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心がざわつく研究と、わくわくする研究
管理人様、私も実は、自分の引用部分より後を読んで心がざわつきました。確かに、キコが興味を示しそう。

>天皇の世襲継承を支えた?
>天皇制の根幹を担うシステム?

男系男子継承を維持するためには傍系継承や側室制度が必要だし、生殖医療が進歩した現代なら「もっと上手くやれる」方法が、などと言うキコ妃の願望とリンクしそうな研究テーマですね。

あと、官撰の令義解と私撰の令集解では、解釈の自由度が抜群に違う。
学振繋がりでお茶女に奉職した方のようなので、官撰の公式注釈書のほうが研究対象として馴染みやすいのかな?

そのような彼女の研究テーマや経歴を見てから学習院の鐘江教授の紹介文を読むと、実に対照的。私も何だかわくわくしてきました。

>出土文字資料(木簡・漆紙文書・墨書土器)の研究にも力
>歴史書や律令といった伝えられた書物ではわからない、人々の実態がなまなましく見えてくる

出土文字資料の研究は主に下級役人や庶民の実態が研究対象になりますが、時として、皇族や上級貴族に関する新発見があったりします。
(長屋王邸跡から出土した木簡に「長屋親王」との記載。この発見で長屋が親王宣下を受けていた説も浮上したけど、正史たる『続日本紀』では皇孫たる長屋はあくまでも「王」記載。彼は元明天皇の娘・吉備内親王の婿なので何となく「親王」と呼ばれたのでは?という説もあるとか)

>学習院史学科って伝統的実証主義の匂ひがプンプンしますなー。

そう言えば、故・網野善彦が、学会の懇親会で若き日の陛下(浩宮時代?)と少し話をしたことをヘーセー初期に語っていた。
網野はその時の陛下について、「細部にこだわり実証的。良い研究者になると思う」などと語っていたっけ・・・。
(御成婚直前頃に出たAERAの誌上に掲載。「プリンスの結婚」というタイトルが付いていた号でした)
手白香 2020/05/27(Wed)21:53:47 編集
Re:心がざわつく研究と、わくわくする研究
>そう言えば、故・網野善彦が、学会の懇親会で若き日の陛下(浩宮時代?)と少し話をしたことをヘーセー初期に語っていた。
>網野はその時の陛下について、「細部にこだわり実証的。良い研究者になると思う」などと語っていたっけ・・・。
>(御成婚直前頃に出たAERAの誌上に掲載。「プリンスの結婚」というタイトルが付いていた号でした)

網野さんは氏姓制度の研究者でしたっけ?
で、何かの学会で浩宮さまとお話することがあって、宮内庁には昔の戸籍簿があるんでしょという話になり、頼んだらこころよくOKしてもらって見ることが出来たとご自身の本に書かれていた覚えがあります。
非常に正統派のアプローチの仕方で云々と褒めてありました。
皇太子であられた頃の・・たしか人格否定発言で皇太子さまに注目が集まっていた頃じゃなかったかしら?
網野さんご自身は、この民主主義のご時世に皇族という身分制を体現している人たちに対し否定的なものを持っているけれども、皇太子を一研究者として見ると、自分のやり方とは違うけれど、好もしく思うと言っておられました。
網野さんが皇太子に壬申戸籍を見せて貰ったということが2チャンネルに書かれてまして、それだけでわかりもしない網野さんのご本を買ったのです。
あの本、どこへ行ったかな?

【2020/05/27 23:29】
Re:Re:心がざわつく研究と、わくわくする研究
>網野さんは氏姓制度の研究者でしたっけ?

日本中世の非農業民の研究がメインだったようです。

>で、何かの学会で浩宮さまとお話することがあって、宮内庁には昔の戸籍簿があるんでしょという話になり、頼んだらこころよくOKしてもらって見ることが出来たとご自身の本に書かれていた覚えがあります。
>非常に正統派のアプローチの仕方で云々と褒めてありました。
>皇太子であられた頃の・・たしか人格否定発言で皇太子さまに注目が集まっていた頃じゃなかったかしら?

そのお話も、どこかで聞いた覚えがあります。
ただ、時期的にいつだったかは判りません。
(なお、陛下が東宮であられた頃の人格否定発言は2004年5月10日のことですが、網野氏は同年2月27日に既に亡くなっています)


ところで、先程の私のコメントで言及したAERAの記事内容は、うろ覚えのままで正確性を欠いておりました。
こちらのサイト(陛下の著書『水運史から世界の水へ』を紹介する記事)で、当時のことについて正確に触れているので、貼っておきますね。

https://books.j-cast.com/2019/05/01008979.html

>本書をながめながら思い出したのは「アエラ」の1993年6月15日号だ。「プリンスの結婚」が特集されている。そこで編集部の隈元信一記者(当時)が「学者プリンスの『神』と『人間』」について書いている。特に記憶に残っているのは、皇太子と歴史学者の網野善彦氏との「対話」のくだりだ。

>92年に網野氏が学習院大で講演した。その後の内輪の懇親会で皇太子が網野氏の向かいに座り、互いにビールをつぎあいながら歴史の話をしたというのだ。そこでかなり細かい質問をされ、網野氏はすぐに答えることができなかった。後で調べたら、皇太子の指摘の通りだった。

>「細部にこだわる資質を持っているし、論文も実証的で堅実ですから、自由に勉強できれば、いい歴史家になれるでしょうね」と網野氏が語っている。

学会の懇親会ではなく、網野氏が学習院大で講演した後の懇親会でしたね。訂正します。
網野氏が当時語った内容も、こちらの方がもちろん正確です。
手白香 2020/05/28(Thu)00:47:38 編集
Re:Re:Re:心がざわつく研究と、わくわくする研究

>学会の懇親会ではなく、網野氏が学習院大で講演した後の懇親会でしたね。訂正します。
>網野氏が当時語った内容も、こちらの方がもちろん正確です。

有難うございました。
こちらの記憶の発端は2チャンですから読み捨ててくださいませw
【2020/05/28 13:58】
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